• 建島 陽一

    Film Picks Review

※感想はネタバレを含みますのでご注意ください。

ダーティハリー
Dirty Harry
1971年
クリント・イーストウッド
アンディ・ロビンソン
ハリー・ガーディノ
レニ・サントーニ
ジョン・ミッチャム
ジョン・ラーチ
ジョン・ヴァーノン

あらすじ

サンフランシスコで「スコルピオ」と名乗る狙撃犯が無差別殺人を繰り返し、市民を恐怖に陥れる。市警察は、強引な捜査で知られる「ダーティハリー」ことサンフランシスコ市警察本部捜査課の刑事ハリー・キャラハンに事件を任せる。ハリーは新任の相棒チコと共に、スコルピオの足取りを追い、街中での過激な追跡劇や銃撃戦を繰り広げる。犯人は次々と無辜の市民を狙い、さらにバスジャックや身代金要求などで警察を挑発する。ハリーは法律の枠を超えた手段を用いながら、スコルピオの正体を暴き、彼を追い詰めていく。しかし、捜査の過程で法的な問題や警察内部の軋轢に直面し、ハリー自身の正義感とシステムの限界が試されることに。物語は、緊張感あふれる展開の中でクライマックスへと向かう。

感想・評価

この映画はとにかくセリフが少ない。サンフランシスコを存分に堪能できるくらい風景を捉えている。それがうまいことストーリーに直結してるのもすごくて、例えばヘリコプターで捜索するシーンは必要以上に街中の風景を捉えているし、サンフランシスコで有名なゴールデン・ゲート・ブリッジを見事な角度で映し出している。そこに言葉数の少ないハリーが犯人を追い詰める。言葉数が少ないからこそ発言がより際立つ。際立つからこそ、強盗のシーンでの発言と結末でのシーンの同じ言葉が大きな意味を持つ。この時点で映画としてかなり面白いのだが、犯人(スコルピオ)役のアンディ・ロビンソンの演技が半端ない。富裕層、アメコミのヴィランなどを含めない一般の単独犯としてはトップクラスに存在感のある悪役だろう。

★★★★★★★★★☆

【映画】ダーティハリー(1971)の感想とあらすじ