• 建島 陽一

    Film Picks Review

※感想はネタバレを含みますのでご注意ください。

リーサル・ウェポン2/炎の約束
Lethal Weapon 2
1989年
メル・ギブソン
ダニー・グローヴァー
ジョー・ペシ
ジョス・アクランド
デリック・オコナー
パッツィ・ケンジット

あらすじ

ロサンゼルス市警捜査第一課のリッグス部長刑事とマータフ部長刑事は、夜の追跡劇で激しい銃撃を受けつつも、逃走する容疑者の車から大量のクルーガーランド金貨を発見する。その後、FBIの要請を受け、麻薬事件の重要証人である会計士レオ・ゲッツを保護することに。ヒットマンの襲撃からゲッツを守り抜いた2人は、彼から麻薬組織のボスの情報を聞き出す。捜査の末に突き止めたボスは、駐ロサンゼルス南アフリカ総領事のラッドだった。治外法権を盾に捜査を妨害するラッドは、マータフの自宅を襲撃させるなど脅迫を始める。さらに彼は、リッグスとマータフの同僚刑事たちを次々と暗殺し、圧力を強めていく。ラッドの陰謀を追う中で、リッグスは妻の死の真相に辿り着き、自暴自棄だった過去を乗り越える。怒りに燃えるリッグスとマータフは、遂に反撃を決意し、ラッドとの最終決戦に挑む。

感想・評価

シリーズでは一番おもしろい。治外法権で逮捕できないというのは当時の映画の設定としてはストーリーを考えるうえで大発見だったのではないだろうか。もちろん他にもあるのかもしれないが、そんな設定はこの映画で初めて知った。小さい時に観ていた頃は単なるアクション映画だったが、背景に南アフリカのアパルトヘイト問題や政治的背景を盛り込んでて実は奥深い。シリアスさとコミカルさのバランスは相変わらずで、トイレに爆弾を仕掛けられて大勢が駆けつけるシーンは何度観ても笑ってしまう。ラストはリッグスが死んでもおかしくないくらい撃たれてそのまま終わったので、後々続編はできたがそのままどうなってしまうだろうという終わらせ方もよかった。

★★★★★★★★★☆

【映画】リーサル・ウェポン2/炎の約束(1989)の感想とあらすじ