• 建島 陽一

    Film Picks Review

※感想はネタバレを含みますのでご注意ください。

ターミネーター2
Terminator 2: Judgment Day
1991年
アーノルド・シュワルツェネッガー
リンダ・ハミルトン
エドワード・ファーロング
ロバート・パトリック
ジョー・モートン

あらすじ

サラ・コナーの命を狙うためにターミネーターが未来からやってきてから数年後、サラ・コナーは精神病院に収容され、後に人類のリーダーとなる息子ジョンは里親のもとで不良少年へと成長していた。ある日、未来から2体のターミネーターがやって来る。1体は人工知能スカイネットがジョンを抹殺するために送り込んだ最新モデルT-1000型、そしてもう1体は10年前にサラの命を狙ったターミネーターと同じT-800型で、ジョンを守るため未来の彼自身が送り込んだものだった。

感想・評価

1作目で人工知能の進化やタイムトラベル、機会との戦争を描き、その続きであることには変わりないが、2作目ではT-800が学習を通じて人間の感情や価値観を理解し、「人間らしさ」を獲得していく過程を描いている。この時点で人工知能の進化は人類が選択したことであり、人間の選択次第で機会は敵にも味方にもなるという異なったテーマを持っている。未来は未確定であるというメッセージはバック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズと同じ。それをここまで違った形で映画に落とし込むすごさ。このテーマの本質を立体的にしつつも1作目を超えるために液体金属という新型ターミネーターという設定でエンタメ要素も盛り込んだ恐ろしいほど作り込まれた映画。星9個にしたが数字で言えばもう9.9くらいの名作だと思う。

★★★★★★★★★☆

【映画】ターミネーター2(1991)の感想とあらすじ