• 建島 陽一

    Film Picks Review

※感想はネタバレを含みますのでご注意ください。

アンブレイカブル
Unbreakable
2000年
ブルース・ウィリス
サミュエル・L・ジャクソン
ロビン・ライト・ペン
スペンサー・トリート・クラーク
シャーレイン・ウッダード
イーモン・ウォーカー

あらすじ

列車事故で唯一の生存者となったデヴィッド・ダン。デヴィッドは、事故で無傷であることに疑問を抱く。そんな中、コミックショップを経営するエライジャ・プライスがデヴィッドに接触。エライジャは、生まれつき骨が非常に脆い病気を持ち、「ガラス」と呼ばれる存在だが、デヴィッドに対して「自分は生存本能が異常に強い人物、いわば現実世界のヒーローではないか」と告げる。次第に、デヴィッドは自らの体力や危機察知能力が常人離れしていることに気づくが、それが自身の人生や家族にどう影響を与えるかを模索する中で、エライジャとの関係が物語を深い方向へと進めていく。

感想・評価

ブルース・ウィリスほどの認知がある俳優が特殊能力のあるヒーローを演じるは無理があることに気づいた。散々アクション映画でどんな状況でも結局死なないという修羅場をくぐり抜けているのに。つまり主演がブルース・ウィリスだというだけで評価が難しい映画になる。その一方でサミュエル・L・ジャクソンのキャラクターは100点過ぎるという難解なキャスティング。中身だけを紐解くとかなり面白いのだが、リアルすぎる内容なのに主演をブルース・ウィリスにしたことでの皮肉にすら感じてしまう。監督のM・ナイト・シャマランは同じくブルース・ウィリスを主演にした『シックスセンス(1999)』の監督でもあり、撮影中にオファーしていたようだ。サミュエル・L・ジャクソンも想定していたようで、つまりは2人を軸にして原作の脚本を進めたということになる。少なくとも監督は満足いくキャスティングだったのだろう。んー。もしかすると続編2本を見て気づくことがあるのかもしれないが、これだけを単体と見ると悪いところはないのになぜか正直少し物足りない。

★★★★★☆☆☆☆☆

【映画】アンブレイカブル(2000)の感想とあらすじ