※感想はネタバレを含みますのでご注意ください。
キル・ルーム
The Kill Room
2023年
ユマ・サーマン
ジョー・マンガニエロ
マヤ・ホーク
デビ・マザール
ドリー・ヘミングウェイ
サミュエル・L・ジャクソン
リヴ・モーガン
あらすじ
パトリースは所有するニューヨークの画廊の経営難をどう乗り切るかで頭を悩ませていた。同じころ、ゴードンとレジーは“殺し”で得た多額の報酬をどう洗浄するかで頭を悩ませていた。ゴードンはマネーロンダリングの計画により、偶然にもヒットマンが一夜にして前衛的なセンセーションを巻き起こし、芸術界と裏社会が出会う。
感想・評価
アートの世界をマネーロンダリングに利用しようとする設定にまず驚かされた。このような設定では本来前半ダラダラしやすいものが多いが、斬新だと感じさせる発想が観る側のテンションを上げさせてくれる。もちろん人によるだろうが少なくとも筆者は最後まで観たいと思わせてくれた。シリアルな面はほぼなく、かといってコミカルでもない。ヒットマンというキャラクターがいながらアクション要素はないと言ってもいい。なのにおもしろい。ユマ・サーマンのキャラクターもまたいい。経営不振だからとマネーロンダリングを割とあっさり受け入れた。マネロン自体は富裕層の中では割とある話なのかもしれない。役者に詳しくない人はジョー・マンガニエロがサム・ライミ版スパイダーマンのフラッシュ役だったということもわからないだろう。そこはまぁ余談に過ぎないが、殺し屋過ぎないキャラクターのバランスもいい。またサミュエル・L・ジャクソンとの共演は「パルプ・フィクション」や「キル・ビル2」以来で、直接やり取りのある共演は実質はじめてというのも観る側の気分をあげさせてくれる。
★★★★★★★★☆☆