• 建島 陽一

    Film Picks Review

※感想はネタバレを含みますのでご注意ください。

Netflix コブラ会(シーズン6)
Cobra Kai
2024-2025年
ラルフ・マッチオ
ウィリアム・ザブカ
コートニー・ヘンゲラー
ショロ・マリドゥエニャ
タナー・ブキャナン
メアリー・マウザー
ジェイコブ・バートランド
ペイトン・リスト
ダラス・デュプリー・ヤング
ヴァネッサ・ルビオ
トーマス・イアン・グリフィス
マーティン・コーヴ

あらすじ

[PART 1]
コブラ会の消滅後、ミヤギ道とイーグルファングの生徒たちは世界大会に向けて準備を進めていた。ミゲルはサムとトリーの間の緊張を和らげようとし、ロビーはケニーと和解しようとするが、ショーンに遭遇し、ケニーを放っておけと言われる。一方、クリースはキム・ダウンの道場に入り、生徒たちにコブラ会が復活したと告げる。
[PART 2]
チームはバルセロナで歓迎され、翌日の競技開始前の初日に街を満喫するよう送り出される。ロビーはトリーにコブラ会への復帰を決意したことを話そうとするが、無駄だった。ミヤギ道の男子チームは賭け​​に負けてクォンとコブラ会にホテルの部屋を奪われ、女子チームと部屋を分けざるを得なくなる。宮城道の選手たちは、トリーの母親が亡くなる前にクリースがトリーに話しかけたのをロビーが知っていて、彼らには言わなかったと知り、動揺する。
[PART 3]
世界大会での事件の後、韓国でクォンの葬儀が執り行われる。彼らがトレーニングに戻ると、スンヨンはユンにチームメイトを残酷に殴らせるよう強要する。国内では、ロビーは大学に入学できず、ダニエルはバルセロナで起きたことで問題を抱えている。シルバーはガンサーを捕らえて世界大会を再開させようとする。ガンサーは、先生たちが全員同意すれば再開することに同意する。ジョニーは世界大会への復帰に同意するが、ダニエルは同意しない。クリースはスンヨンに、コブラ会は世界大会には戻ってこないと告げる。シルバーはジョニーと話し、ダニエルが大会に復帰するよう説得する。

感想・評価

[PART 1]
最初は一部を除いて全てのわだかまりがなくなって生徒たちがかなりいい関係でいることがまずよかった。そんな中でトリーはきつい設定が多いせいでまた複雑化していく。正直その繰り返しではあるんだけど、なぜか飽きさせない。おそらくこれが最終シーズンだとわかっているからだろう。これ以上続くと惰性的になってしまうのは否めない。ただ今回の場合トリーは完全にみんなを嫌ったわけではないというのがいつもと違う。他にもミゲルとロビー、ホークとディミトリにも微妙な火種を作っておくのがうまい。
[PART 2]
最後のエピソードでいろいろ考えていた予想を覆された。すごすぎる。こんな大騒ぎになってどう着地させるのか。楽しみで仕方がない。他のチームともあった乱れをここで一気にぶつけあうだけならまぁよかったが最後のあれは驚くよさすがに。
[PART 3]
クォンの悲劇をどう扱うのか期待していたが、直後から世界大会が中止になるまでの間を一切省いたのは正直驚いたが結果として正解。そして最後の5話は先生たちに焦点を合わせており、ダニエルとジョニーがお互いに何を求めているのか、そして彼らが空手の指導者として何を表現したいのかを描いたのがまた良かった。これはベスト・キッドの続編だが、あくまでコブラ会、ジョニーに焦点を合わせたドラマであることを思い出させてくれた。それを踏まえて再びジョニーとミゲルが稽古するシーンは感慨深い。クリースとシルバーには残念な着地となったが、せめてジョニーにはクリースの件が伝わるシーンは欲しかったが、総じていいドラマだった。ラストのシーンに一瞬起こった会話は映画に向けた宣伝のようで個人的には「このフランチャイズはまだ終わらない」と期待させてくれてテンションがあがった。

★★★★★★★★★☆

【Netflix 海外ドラマ】コブラ会 シーズン6(2024-2025)の感想とあらすじ